香りの旅路、第一章を終えて
先ほど最後のお客様の香りを創り終えました。
2021年12月、このアトリエからはじまったわたしたちの物語。
小さな空間の中で、数えきれないほどの香りが生まれ、その一つひとつが、誰かの大切な日々に寄り添ってきました。
思わず笑みがこぼれる日も、グラスを傾けたくなる夜も、“香り”がそっと背中を押してくれることがあるのだと、ここで出会った皆さまに教えていただいた3年半でした。
香りは、目に見えないけれど、
ときに記憶を呼び起こし、感情に寄り添い、
心を軽くしてくれる——
そんな“美しき万能薬”のような存在なのだと、あらためて感じています。
今日、この扉をそっと閉じて、
わたしたちはまた、次のページをめくります。
表参道の新しいアトリエでも、
記憶にのこる香りと、心にのこる時間をお届けできたらと願っています。
原宿でのすべての出会いに、心からの感謝をこめて。
ann fragrance 一同